かあさん ちょいちょい がん患者

食道がんと咽頭がんと肺がんのお母さんと、家族と育児の闘病生活をイラスト日記にしました

「痴漢と安全ピン」の前に‥母として出来る事

痴漢にあったら安全ピンで・・・

テレビのニュースだったか、何だったかの記憶で、下記のTwitterが大変話題になっていると知った。

そして、改めて漫画を読んでみた。

 

 

「痴漢を安全ピンで刺す」という行為自体が報復行為と受け取るなど、様々なご意見がある様で賛否両が渦巻いている。(もちろん痴漢行為を許容する人など居ないと信じるが、被害者軽視のコメントがあるなど、結論は簡単でない)

 

元癌患者でへろへろオバサンの私自身は、もうその論争に参加する機会はないのだけれど、14歳中学3年生の娘を持つ母として、少し意見を述べたいと思う。

 

折しも日本中が、無差別殺人の恐怖と憤りを感じているこの頃。子供を持つ親は、漏れなく震え上がっている。

そして女性の半数以上が経験あるであろう、痴漢の被害について、以下は我が家のお話である。

 

※私の痴漢経験が掲載されています。

もし大きなトラウマを抱える様な方がいらっしゃったら、読まない方が良いかも知れないと、どうぞ心穏やかな時に参考にして下さい。

 

小学生の娘の通学事情

娘は現在14歳であるから、かれこれもう6年以上も前の話である。

 

娘は小学校1年から3年まで、放課後児童クラブのお世話になった。学校が終了してから通常の集団下校には参加せず、私が仕事終わりに放課後児童クラブまで迎えに行く帰宅方法を選択していた。

集団下校とは言え、当時の娘が「帰路で一人になる時間がある」という事実が、私に耐えられなかったからだ。

 

ところが私は、娘が小学校3年の夏休みから癌との闘病生活を余儀なくされて、彼女を迎えに行く事が出来なくなってしまった。

急きょ娘の、集団下校デビューが訪れた訳だ。

 

幼少児と痴漢 

都会も田舎も、痴漢の被害に合う子供たちは、何の落ち度もない。

人通りが多かろうが、友達数人と玄関数秒前まで一緒に居ても、被害に合ってしまう子供は数知れない。

そんな被害状況を知るにつれて、親としては身の毛がよだつのであるが、我が娘にそう「切々」と訴えたところで、実は脳内の半分も「ピン」と来ていない。

 

何故なら「痴漢」を知らないから。

痴漢が何を望んでいるかも、何をするのかも、目的も欲望も、何一つ分かっていない。そもそそ幼少の子供は、そんな事が理解できる様には育てられていない。

 

そこで私は、先ず自分の経験を、分かり易く、どういう人が、どのように、幼少だった私に痴漢行為を行ったか?正直に、そして穏やかに話して聞かせた。

 

私の経験

私は小学1年生の下校時に、今考えたら犯罪に近い痴漢行為にあっている。

詳細の状況は省くが、その糞オヤジは、僅か6歳の子供の胸をもんで、「すぐに気持ち良くなるけぇ」と言った。そして「もっと気持ち良くなるけぇ」と言って、パンツに手を入れようとした。

 

血の気の引いた私は、訳が分からないままに、小さく「嫌だ」と言った記憶があるが、大きく否定した行為はしていない。出来なかった。

しかしパンツに手を入れる寸前で、糞は私を離したので、何かが私を助けてくれたのだと思う。走って玄関の前まで逃げて振り返ったら、普通に何食わぬ顔で、歩いて通り過ぎる糞が見えた。

 

痴漢とは、そういうモノなんだろう。

私の心の傷は、トラウマまで重症化はしていないが、しっかり記憶に残っている。

 

小学校の娘に話す

何も悲劇的には話していない。何もおどろおどろしい経験として話してはいない。

小学校3年生の娘に、普通に、丁寧に、穏やかに、事実を述べた。

 

母親の経験を元に話すと、子供に確実な説得力がある。

母親も聞いた話より、具体的な表現ができる利点がある。

 

一見優しそうでも、大人の糞はどこにでも居るものだ。

その糞が、何をしてくるか?何がしたいのか?「分らないのが普通」だから、糞が娘ちゃんに触ったり、イヤだと感じる事をしたら、もうそれが痴漢行為だと認識してもらう様に話した。

 

また万が一にでも、そうした行為にあった場合、否定するのも逃げるのも大切だが、そんな絵空事は通用しない事例も多いと、私自身が感じていたので、大声を出せとか走って逃げろとか、学校の授業で習う様な事はあえて言わなかった。

 

私が何よりも 大切と感じる事。

親(こういう場合は同性の母親が良いと思う)との共感だ。

「もしイヤの事をされたら、迷わずお母さんに話してほしい」

「お母さんも同じ経験をして、とても とてもイヤだったから、娘ちゃんが話してくれたら、大人として糞に対応するなり、娘ちゃんの気持ちに寄り添うことが出来るから」

と話した。

 

母親との共感

実は私は、母親に痴漢の事実を、今でも話していない。

 

女性なら誰でも痴漢行為に嫌悪感を抱く。

しかし時としてその嫌悪感は、(恐ろしい事に)何の落ち度もない被害者にまで及んでしまうという事実は、上記「痴漢と安全ピン」論争にも現れていた。

(興味のある方は、ネット検索)

 

痴漢行為をあからさまに嫌悪表現する私の母親は、私が痴漢行為の被害者であっても、その嫌悪感の対象が私にまで及ぶ気がしたのだ。

(小1でそこまで具体的には考えなかっただろうが、兎に角、母親に怒られそうな気がしたのだ)

 

そういう経験から、母親になった私は、何があっても娘に寄り添う気持ちを、自分の被害やその時の心情を素直に語る事で、安心してもらう様に心がけたのだ。

いじめでもなんでも同様だが、子供には共感してくれる大人の存在は大切だと思う。

 

お陰様で現在に至るまで、娘は母親を信頼してくれている。

 

さて、現在の娘

「痴漢と安全ピン」Twitterを、娘と話題にした。

 

ネットの世界であるから、当然娘は他人事。「私は電車通学などしない」と、全く現実味がない。運の良い事に未だ恐ろしい経験がない娘には、「痴漢」が現実に存在する事自体が、想像の域を出ていない。

 

そうは言っても娘は学区外通学である。通学路は片道20分以上も自転車通学で、そのうち半分は一人である。親の私は、毎日が祈る思いである。

 

そこでまた、私の経験の出番である。

 

「お母さんは23歳頃の夜、駅からの帰り道に、後を付けられた経験があるんよ」

「頭にフードの男の人が、角を曲がっても、ず~っと後ろについて来てなぁ~」

「次の角をわざと曲がってみても、まだついて来るけぇ怖くなって、そうは言って痴漢かどうか分らんし、注意するのも怖かろう」・・・

 

こんな風に娘と、漫画の様な電車内のケースもあるのだろうが、痴漢かどうか?分らないケースも、考えていた痴漢とは違うケースもあると話し合う。

 

「通学時はスマホが無いのだから、方向を変えて〇〇スーパーへ行け!」

「イヤ〇〇スーパーは遠いから、道路へ出て車を止めるか??」

 

イザとなったら出来ないかも知れないけれど、具体的にイメージするだけでもかなり違う。痴漢は出会った時は「対策」も必要だが、娘の年齢位になると「自己防衛」も必要になると思う。

 

そうして大切なのは「母親も経験者」だから、「気持ちに寄り添う」事が出来る安心感を持ってもらえたならば、こういう会話も損にはならない。

  

ちなみに私23歳の、ストーカーまがいの男。

実はその時は飲み会の帰りで、酔っぱらって気が大きくなっていたのだろう、私は大声で「何か用ですか?」と話しかけたのだ。大した酔っぱらいw

男は黙って、走ってどこかに消えてしまった。これも運が良かった出来事だろうか。

 

もっと大人になったら

娘がもっと大人になってきたら、痴漢はもちろん、恋愛沙汰に苦しんだり、ストーカーまがいの行為をする、される等の様々な経験をするかも知れない。

 

もちろん親としては、何事も糞にあわない様に祈るのみだが、キレイゴトばかりでない世の中なので、その都度、母親として経験を話し合える間柄でありたいと、心から願っている。

 

 

長い文章をお読みいただいて ありがとうございました。

どうぞ、同じ様な年齢の娘さんをお持ちのご家庭で、必要なら男性側からお父様も参加してもらって、同様の会話をされたらいかがでしょうか?

決して無駄にはなりません。

痴漢経験のないお母様も、ネットの話などをより具体的に話しあえば、それで娘さんのお気持ちに寄り添えると思います。

 

今日は漫画なし~

只今 制作中!

では、また次回(^.^)/~~~

 

PS・娘の手術は抜糸も終わり、無事に回復中です。

ご心配をお掛けしましたm(__)m

 

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