【のどの詰まり】 食道癌や咽頭癌の術後に起こる 「食べ物がのどを通らない」を緩和する方法
食道癌や咽頭癌の 術後の嚥下障害向け
今回の記事は、食道癌で食道を切除後の胃管再建手術をされた方や、咽頭癌で腸を移植後、永久気管孔になられた方向けです。
もし心当たりがないのに食べ物が詰まる場合は、喉や食道に腫瘍が出来ている可能性もありますから、要注意です。
その他の方は、癌の後遺症の大変さを理解して頂くとか、一口のご飯を飲み込む時に、これだけ努力を要する私の症状に、興味がございましたら読んでみてください。
身体の臓器を失うとは、驚くほどの苦労が伴います。癌は「手術をしたら終わり」じゃありません。爽やかな癌保険のコマーシャルが流れているので、念のため・・・
先週金曜日、内視鏡検査
Twitterでも報告したのですが、癌手術から5年目を迎える前に、最後の内視鏡検査を受けてきました。9月にはPET検査もクリアしていましたから、問題はないだろうと思っていました。
無事 美しい 移植腸と胃管とでしたヽ(^。^)ノ
しかしながら相変わらず、腸と胃管の繋ぎ目が狭窄で(鉛筆より少し大きい程度)、食べ物が喉に詰まる状態が改善しません。
イラストにするとこんな感じ。大げさでなく⇩こうなります。
※グロテスクに感じたらゴメンなさい。写真を撮って、それを見ながらササっとスケッチです。こういうイラストは時間を掛けても無駄なので、1分スケッチww※
モノが詰まりだすと、唾液でも下へ降りてくれません。
大変 大変 大変 不快です。
なぜこういう詰まりが起きるのか?
腸のぜん動運動は、脳でコントロールできませんので、移植した腸がぜん動運動をしている時には、食べ物が胃管から喉へ戻ってくる時があります。
他にも体質とか移植した腸の問題とか、繋いだ胃管が胃として膨らんでしまうなど、様々な原因がありましょう。
もちろん、ケロッとご飯を頂ける方もいます。
ちなみに体質だった場合は、再手術をしても再度 狭窄する事があります。
そのうえ再手術は同じ場所ゆえに、部分的に相当の負担がかかります。余程詰まった状態にならないと、再手術はしないそうです。
そこで先生と相談して、もう一度基本から「嚥下」のリハビリ訓練を受ける事になりました。嚥下障害専門の先生に、担当をお願いします。
その時に習った訓練の一部が、非常に役立っているので、ご紹介します。
モノが詰まった時
食べ物だけでなく唾液や水分など、モノが喉に詰まった状態になると、飲んでも飲んでも下へ降りません。それなのに私は、今まで必死で何度も「飲もう」としていました。
んなろ~~!!
飲み込めないモノは飲み込めない!
だから、詰まったモノは「出して」下さい。
つまり吐いちゃって下さい。
↑ これショックでした!
昭和の生まれだから、吐くなって教わったのww 勿体ないとか、汚いとか・・・
例えば唾液が詰まった場合は、喉を反芻して粘りが出ている状態。
食べ物が降りない時も同様に、粘りや大きさなどで「引っかかって」いる状態。
手でしごいて降ろそうとしても、移植腸や胃管の中で逃げ回るだけだそうです。
割り切って「出した」後は、サラサラのお茶やジュース等を飲み込み、「つまりの部分」を洗い流す感覚で、水分補給をして下さい。量はヤクルト三分の一程度の水分です。(ホンのちょっと)
それから再度、食事に挑戦した方が効率が良いそうですよ。
また詰まったら「あっかんべ~運動」
さぁ!吐いちゃったら、もう一度 食事に挑戦です。(あぁ食欲がなくなる・・・とか言わないの!⇦娘談)
イラストを描きました。参考にどうぞ
ちなみに口の中のモノを「飲み込む」ためではなく「喉に詰まったモノを胃の方へ降ろす時の運動」です。ご注意ください。
一口をよ~く噛んで、飲み込みます。
その時また詰まったら、かこ命名「あっかんべ~運動」です。
上記運動中に飲み込みが進む為には、一口飲み込んだら「あっかんべー運動」をする⇨また水分補給をする⇨下へ「押し入れる」⇨次の食べ物を同様に飲み込み、詰まったら「あっかんべ~」⇨水分補給をする⇨下へ押し・・・の繰り返しです。
舌を出す事で 喉を広げる
上記運動をしている間に、喉の中側のイラストを描こうと思いましたが、それは素人ゆえ正確ではありませんので、鏡などで見て確認してください。
確かに喉の部分が伸び切って、移植腸や胃管も広がるんだろうと感じます。
こうやって頑張っている内に、喉の部分が広がってきます。その時だけかも知れませんが、とにかく食事はスムーズに進む様になります。
もしどうしてもダメなら、詰まった部分にもう一度、水分補給で洗い流してください。そして暫くそのまま、時間を空けてみてください。
いつか必ず、苦労は報われます!!
最後に
私はこの「あっかんべー運動」を毎食しています。
あぁ情けないと、もう思いません!!家族も応援してくれています。母が食事のたびに、横で「あっかんべー」でも、理解と微笑みをくれますよ。
ただ問題は食事の合間 合間に、つまり解消の水分補給をします。だからお腹が膨れて満腹感がするのよね。
水分量は ほんの少しで良いですが、慣れるまでは辛いでしょうね。
沢山食べる為の運動なのに、結局は太れないのね(´;ω;`)
頑張りますわ。
読んで頂いてありがとうございます!
次回は、ご敬老や介護の方などに役立つ「嚥下障害向けのリハビリ」を記そうと思います。喉の筋肉を鍛えて嚥下をスムーズに促し、誤嚥防止の訓練です。
私の様な方は、毎日の継続が重要だそうですよ。
では!皆さん!あっかんべ~!!!