親離れ子離れのお話 息子の反抗期から私が学んだこと
昨日のイラストでこぼれちゃった息子に対して、描いてあげて~~と涙のコメントがおかしくて、朝から大爆笑!
オマケに昨日、放蕩息子が故郷に帰って癌の父親に寄り添う映画「モヒカン故郷に帰る」をみて感動したばかり。
(広島の瀬戸島が舞台で、柄本明さんと松田龍平さんが主演。とってもお勧めです。前田敦子さんと千葉雄大さんも好演でした)
それでちょっとだけ、息子と私のお話をさせてもらおうと思います。
最初の子育ては、誰も育児を教えてくれない
と、感じていらっしゃる新米パパママは多いと思います。
私は21年前、真夜中に泣き止まない息子の口に、本気で枕をかぶせようかと思った瞬間がありました。どうしたら良いのか皆目見当がつかない、夫婦というより私一人の暗中模索が続きました。
(おっと~は当時は非協力的でしたよ)
成長するに従って楽になると思いきや!
「這えば立て立てば歩めの親心」と言えば聞こえがよろしいですが、「こうさせたい」「ああならせたい」と、息子の意思に反して指示ばかりをする毒親一歩手前です。
この本を読みなさい。
この映画の感想文を書いて。
お母さんと一緒に作りましょ。
これを一緒に覚えましょ。
良い成績とったら買ってあげるわ~
小学生位までは親の威嚇で何とかなりましたけど、思春期以降は彼の独立心が火を噴きました。清く正しい反抗期です。
息子が徹底的に私を否定し、意見に耳を貸さず、部屋を片付ける事も話しかける事も拒否、壁に穴が5つ開いた頃に、ようやく私は気が付きました。
息子は、私じゃない。
当たり前の事に気が付くのに、時間が掛かった
なにを当たり前な事を・・・と思っちゃったパパママは、もしかしたら私と同じ事になるかも知れないですよ~(笑)
例えば、親なら自分の子供に「こうしてもらいたい」「ああなってもらいたい」と思って当然だと思います。同じ価値観を持って、親が良いと思う方向へ進んでもらいたいと思うでしょう。
私もそう思って、それが「躾」と思っていました。
でも徹底的に反抗されて、何がそうさせたのか、心底考えました。
私が良いと思う事が、息子にも良いとは限らない
私だったら選ぶ道を、息子は選ばないかも知れない
私の普通は、息子の普通ではないかも知れない
あぁ! そりゃ、そうだわ!
だって私と息子は別の人間で
立派な個別の人格者だから
本当にしたいのか、したくないのか
望む道かどうかは
息子が自分で決めればいいじゃん。
私は何を偉そうに、上から目線で指示なんかしてるんだ!
息子に非はないわ!
悪いのは、反抗させているのは、わたし!
息子の人生の邪魔するな!
私は「躾」は文化を教える事だと思う
これは躾の為だと、虐待バカがよく言い訳します。
躾は「文化を教える事」と考えたら、ぶん殴る必要なんかまったくない事だと気が付きます。国際結婚の方は、どちらの文化を重んじるか難しいところですが、一般的にも通用する文化(習慣や常識、マナーや道徳など)をきちっと教えたら、もう親は出番はありません。
あとは徹底的に認めてやれば良いのです。
べろべろに愛してやれば良いのです。
いつでも帰っておいでと迎えてやれば良いのです。
本当の子離れ、親離れとは?
お陰様で、私に親のあり方を教えてくれた息子は、現在すっかり角も取れ、家族や爺婆にまで気持ちが込められる青年になりました。
とても可愛い彼女まで紹介してくれて、どうかこのまま誰にも迷惑を掛ける事無く、自分の道に忠実に歩んで頂きたいと思っています。
息子の選択を必ず尊重して、絶大なる信頼を置くことを誓います。
これ、ホントの子離れちゃうか?
さて、問題は親離れ。
私も含めて、果たして正しい親離れとは?
今度、息子に聞いてみましょう。
最近は、親離れも子離れもしない方が心地よい親子もいるそうですよ。
娘さんならまだしも、息子さんまで?!
うげぇぇぇぇ~~!
いつも本当にありがとうございます。
お読み下さってありがとうございました。