インフォームドコンセント
もうすっかり定着した感のインフォームドコンセントという言葉。
簡単に言えば、
私(患者)が担当先生方(医療従事者)に病状や治療の説明を十分受けたうえで、
「わかりました。元気になる為に、お薬も飲みます。手術や検査もします」
と合意して従うか、
「納得できないので、このお薬(手術、検査)はいりません」
と拒否するかです。
私はとても恵まれていて、いろいろな選択や決断が必要ではありましたが、医療スペシャリストが私の為に最善の方法を考え、実行してくださった事に間違いはありません。
納得するまで長時間かけて、各器官の先生方や医療ソーシャルワーカーの方が説明してくださいました。
しかしこのインフォームドコンセントには、治療計画や期待される効果はもちろん、考えられる限りの合併症や副作用、危険性や予後までも含んだ正確な情報が含まれます。
他の治療方法や費用(お薬の値段など)、合併症になる確率などが含まれることもありました。
私も凄い数の副作用や合併症の説明を受けました。
副作用を押さえる薬もあり、薬に対して薬の応報に疑問もありました。
「説明書・同意書」にも記してあります。
こんなにかよ。。。
こんな事が本当に私の身に降りかかってきたらどうすんの??
と、まじめに怖くなりました。
何にもしなかったら、もしかしたらこのまま元気で、2年くらいピンピン生きられるんじゃないの?なのに、こんな合併症にかかったら、今死んじゃうんじゃないの?
悪いウィルスやドクターキリコがやってくるんじゃないの?
大病をされて、命の危険に直面された方々は、一度は経験される感情ではないでしょうか?不安と恐れに自分の判断に自信が持てなくなります。
今は杞憂に過ぎなかったと言える余裕があるのですが、超楽天的でポジティブ性格の私でも、抗がん剤を投与される前や手術前は、眠れぬ夜を過ごしました。