かあさん ちょいちょい がん患者

食道がんと咽頭がんと肺がんのお母さんと、家族と育児の闘病生活をイラスト日記にしました

あなたのすぐそこの人は、実は障がいがあったり病気と闘っているかも知れないと思って頂けたら、私が嬉しい話

娘の手紙に沢山のコメントをありがとうございました。

嬉しくて嬉しくて、娘に聞かせるために声に出して読みました。

 

「娘ちゃん天使だって~!立派だって、すっごい良い子だって、ステキで素直な手紙に感動したって!」←親バカ全開モード(^◇^)

 

朝ごはんの時間に、私が満面の笑みで、コメントを読み聞かせました。

それを横目に見ながら、娘は照れて耳まで真っ赤になってます。

そして「いい加減、朝ごはんを食べなさい」と、私を叱りました(笑)

 

あぁ可愛い!!(・´з`・)

 

本当にありがとうございました。

娘と共に感謝を込めて伝えます。

 

以下のお話で、悪いのは100%私です

娘の進学する中学校で行われた、物品販売での出来事です。

一列に並んだ教室に、新入生親子が順番に並んで必要な物品を購入します。

鞄や辞書などは簡単ですが、制服や体操服などはサイズを確認して、試着をして申し込みをします。

 

新入生は250人近い人数です。

親子で出席ですから、教室や廊下は500人以上がごった返しです。

日頃、大勢の人と接する機会が少ない私は、もうそれだけでのぼせてしまいました。

 

その中をうっかり後ずさりしたのか、私は一人のお母さんとぶつかってしまいました。100%私が悪いと思います。

私の背中とお母さんの身体がゴチンと当たり、よろけたお母さんのスリッパが脱げてしまいました。

 

その時、普通の方なら「ごめんなさい」とか「大丈夫ですか?」と声を掛けるのが常識でしょう。私もそう言いました。

精一杯の口パクで謝りました。

後ろを向き直し、お母さんを見て言いました。

 

でもそのお母さんは、脱げたスリッパを履くのに下を向き、私の顔を見てくれませんでした。そして小さく舌打ちをされました。

 

私はあわてて人工喉頭機を取り出して「ごめんなさい」と言おうと思いましたが、ごった返す人込みです。

動かないでいる事もままならず、喉に当てて声が出た時は、もうそのお母さんに私の声は届きませんでした。彼女の背中が見えました。

そして声の届いた周囲の人々の、驚いた好奇心にさらされただけでした。

娘は手をつないでくれました。

 

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この出来事をブログを読んで下さる方は、どう感じるのでしょうか?

この出来事は、スリッパお母さんに非はないと思います。

舌打ちはショックでしたが、誰しもぶつかった相手が謝りもせず、その場に突っ立ったまま何も言わないと、それは腹立たしい思いがするでしょう。

これから知り合う必要もない人の顔を、わざわざ見たりもしないでしょう。

 

しかし私は、罪悪感の様な気持ちでした。

イメージで言うと、思いもしない「業務上過失」を犯してしまい、謝ろうとしても既に被害者がいない、という感じでしょうか。

 

間違えて居酒屋から、よその人の傘をさして帰ってしまったとか、

郵便局のボールペンをうっかり持って帰っちゃったとか、

コロッケ5個を買ったのにレジで4個と間違われて、一つ未払いのままスーパーを出てしまったとか、

学校の本を借りたまま、忘れて卒業しちゃったとか・・・

↑ こういう経験ないですか?私はあります。

 

もやもやの罪悪感にプラスして、相手の方の不快を思うと、申し訳ない気持ちになりました。

 

決して障がい者だから大目に見ろ、ではありません!

誤解なき様に申し上げますが、私は決して障がい者だから、声が出ないんだからしょうがないでしょ!特別扱いしてよ!と言っているのではありません。

私の気持ちを分かってよ!と共感強制など、さらさら思っていません。

 

ただ、もし、あなたが知らない人から理不尽な態度を受けたとして、

もうイライラしたり腹が立って仕方がない時に、

ふと、その人が障がい者だったり、病気があったり、内部障がい者で見た目では分からないけど、辛い思いをしている人かも知れないと、

もし考えて頂ける余裕があったならば、

そのイライラした気持ちが、少し落ち着き、納得して頂けるかも知れないなと、

ご提案を申し上げているのです。

 

もちろん、むしゃくしゃしたからと他人の家に火を付けたりするよう大馬鹿の話じゃないですよ。そんなバカは論外ですから、気持ちもクソもありません。

 

ただ、普通の人には何でもない事でしょうけど、その人にとっては大変な、難しい、不可抗力だったのではないかしらと・・・

ちょっとだけ心に余裕を持って考えて頂くと、相手の立場が見えてきます。

 

もしスリッパお母さんが、上記の様に考えて下さると

きっと顔を上げて私を確認して下さったかも知れないなぁ、

舌打ちをしたり、知らんぷりして行ってしまう事はなくなるかも知れないなぁ、と思ったのです。

 

 

という意見を、おっと~に聞いてもらいました。そうしたら

「世の中の99.7%はそんなこと考えて生活なんかしとらんて。

自分だってしとらんよ。

だいたい中学校ですっごいごちゃごちゃの所でしょ。

余裕なんかある訳ないじゃろ。

イライラも舌打ちも出るわ~!

そんなん無理じゃて。

 気にせずほっときぃ!」

 

あぁぁ、おっと~!(´;ω;`)

 

長々とすいませんでした。

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