やめる事は出来ても、やめ続ける事は難しい
日本中がニュースで見たことでしょう。
おっと~は余りにくだらないと相手にしませんが、私は「心と身体の解離」と欲望に負けた「かつてのスター」と、彼を救ってあげられなかった敗北感にも似た気分に打ちひしがれているだろう方々を思います。
悪いと分かっていながら、身体は止め続ける事が出来なかったんねぇ。。。
家族も音楽もファンも、彼の心に響かなかったんだなぁ。。。
タイトルの言葉は、民間の自助団体の方がおっしゃっていました。
違法薬物の恐ろしさを象徴する表現です。
タバコでもアルコールでも、依存症にまで陥った方の難しさです。
しかし病気と闘う私には、心が生きたくてもがいているのに、身体が付いて行かないその苦しさを訴えるメッセージに聞こえます。
回復することは出来ても、回復し続ける事は難しい
例えば、うっかりカッターで手を切っても、健康な身体であれば数日で治ります。
これは、かこ語で「健康回復」
私の様な全身七カ所も手術でメスを入れても、3年も経てば傷口はくっついて、炎症を起こすようなことはなくなります。それでも私はケロイド体質なので、脇の下の肺手術痕は、まだ赤く腫れてちくちく痛みます。
しかし確実に回復し続けました。
20センチもあるお腹の傷はもう痛みません。
永久気管孔も腸ろうも、炎症を起こしたり膿が溜まったりしなくなりました。
一日1200カロリーを腸ろうに頼り、それでも痩せていた私は、今は400~800カロリーでも痩せません。
以前もブログで記しましたが、完全な健康回復は難しいですが、現状維持を目標に、心と身体のバランスを保っています。
しかし、いつか必ず回復し続ける事を止めるでしょう
殆どの人は健康な心身を目標に、いつまでも若さを保ち、社会的にも精鋭な立場を望むものでしょう。まさか重病になるなんて、シミそばかすだらけになるなんて、さっきの事も忘れる記憶障害になるなんて、思いたくもありません。
しかし人間ですから、必ず現状維持にも無理がきます。
永久に回復し続ける身体はありません。
私は抗がん剤で下咽頭癌が随分小さくなりましたが、命の選択で声帯を切除しました。
お薬の力を借りて一度は回復しましたが、回復し続けることが無理だと判断されたからです。必ず再発します。ほっておくと転移すると判断されたからです。
私が腸ろうを完全に外せないのも、いつか必ず口からの栄養補給が難しくなる時が来るからです。食道がんの5年生存率にびびり、肺がんの再発率に力が抜けます。
悲しいですが、これが現実です。
しかし信じて生きる事にしています
いつかは来ると分かっていても、それは私が病気だからではなくて、人間なら同じことだと思うようにしています。
心で諦めたり逃げたりして、生きる事を止めないように、一日一日をすごく大切に生きる事にしています。これからの沢山の出会いや未来を楽しみにしています。
私を救って下さった医療機関の方々と、家族や友人によって生かされた身体だという事を忘れないように、少しでも現状維持が長く続くことを思います。
私が100歳まで生きたらギネスブックに載るかな?
この頃は娘60歳 息子70歳。。。