かあさん ちょいちょい がん患者

食道がんと咽頭がんと肺がんのお母さんと、家族と育児の闘病生活をイラスト日記にしました

ストレス性の過食でしょうか?!娘の心に空いた穴を埋めてあげられるのは。。。

金曜日、娘が修学旅行から帰ってきました。

メジャーな京都➡奈良➡USJコースで、満面の笑みでの帰宅でした。

 

さっそくお土産披露宴!

「目をつぶって~、まだ見ちゃダメよ~!

    じゃじゃぁぁぁぁん!!!」

と言う笑顔の会話が続くなか、

ふと気が付くと、娘は自分の為のお土産を全く買っていません。

それどころか、せっかくUSJで頂いたハロウィンキャンディーまで、英語や習字の先生へのお土産にと、折り紙で包んでいます。

 

これは欲がないというのか?

人が良いというのか?

尽くすタイプというのか?

 

私は「空気を読む」と表現しましたが、

娘が人を和ませようとする性格を表すエピソードです。

少しくらい買ってもよかったのに。。。

私にはお相撲を模ったマグネットでした。可愛い!

 

「私は癌です」と告げた時 家族 娘編3 小学校3年生

私が入院中、おばぁば家で過食にわがまま三昧に陥った娘ですが、私はむしろ娘がプクプクになっていくのは、おばぁば家の食事が美味しいくらいの認識でした。

 

以前テレビでストレス過食について聞いた事がありました。

人が普通の状態でいる時の満足数値を100とします。

お腹いっぱいご馳走をいただいた時やお酒をいただくと、104105と数値が上がっていく為、幸せ感や満足感を得られるのだそうです。

同じく数値が上がるのが趣味や音楽、人とのコミュニケーションで共感を得られた時など、人それぞれです。

ところがストレスがかかってくると、数値が98~95~90~と下がってしまいます。それを手っ取り早く普通の100かそれ以上に戻すため食事で数値を上げようとして過食になるのだそうです。

 

娘のような行動の変化は、特別ではないように思います。

癌という病をほとんど理解していなかったであろう娘は、入院が長引けば長引くほど、私に体力と余裕がなくなるほど、心に大きな穴が開き、それを埋める術が分からなかったのだと思います。

 

考えてみれば、娘はゲームやスポーツなど、子供が夢中になってするようなものがありませんでした。

生後5カ月から保育園で、小学校でも放課後児童クラブです。

私とは夜と週末だけで過ごしてきました。

短い時間を大切に過ごせるように心がけていたつもりでしたが、私は娘を過信していたと思います。

可哀想なことをしました。

 

食べ物や親しいおばぁば達にわがまま三昧になる、そして要求はエスカレートしていき、なおも要求を重ねる、それしか埋め合わせの方法がなかったのだと思います。

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私には沢山の優しい人が、心の穴を埋めてくれました。

しかし娘の「母親Loss」の心は、どうしても私でなけれは埋められないものだったのです。心を届けてくれる王子さまは、母親の私だけです。

 

そのことに私が気が付きだしたのは、娘の身体に本当に異変が起き始めてからでした。

 続きます。

 

もしかしたら、いま大病と闘っていらっしゃるお母さんがこれを読んだら、お子さんの事を心配して辛い思いをされるかもしれません。

どうか我が家のお話と受け取って頂けたらと思います。

 

余談ですが、過度にストレスの埋め合わせを繰り返す事で、最初は上がっていた満足数値が、次第に感覚を鈍らせ、簡単には上がらなくなります。

それがまた新たなストレスとして加わります。

気が付くと、度重なるストレスでどんどん減っていく数値を、常に100かそれ以上に戻そうとする欲求が強くなり、量や頻度が増え、遂には埋め合わせなくては生きていけない状態、依存症に陥ります。

アルコール依存症や薬物依存などの状態です。

立派な病気です。

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