かあさん ちょいちょい がん患者

食道がんと咽頭がんと肺がんのお母さんと、家族と育児の闘病生活をイラスト日記にしました

娘の卒業に対する感想は、私はきっと、他の保護者の方と違うと思う

娘の髪を 編み込みにする

娘が無事に小学校を卒業しました。

昨日の朝から私は、もう滅多に機会がなくなるだろうと考えながら

娘の髪を、30分も掛けて編み込みにしてあげました。

ネットでやり方を検索し、ふわりとアップに編み込んだ可愛いスタイルです。

 

癌になる前の私は有職者だったので、朝の忙しさの中では、娘の髪を編み込むなんて思いもつきませんでした。

でもこの2年ほどは、あふれる時間の過ごし方を娘の為に使えるように、髪型を可愛くしてあげようと練習を重ねました。

 

中学校からは、編み込みやポニーテールなどの可愛い髪形は禁止です。

短くカットするか、後ろに一つまとめに縛るかですが、いつまでも母親の手を借りる髪型なんて、思春期の子供には面倒になるでしょう。

だから、最後になるくらいの力作を、娘の髪型に施しました。

 

娘は嫌がらず、私のこだわりに

早起きをして付き合ってくれました。

 

お母さんが具合が悪いことが、娘の髪型でわかる

朝の登校の前に、小学生の小さな子供には、髪をまとめることすら難しいものです。女の子でも、ハネたり絡んでいても、子供には気にならないものらしいです。

 

私の病気が公になってから

娘の髪型がボサボサのままか

綺麗にまとまっているかで

お母さん(私)の、朝の具合がわかるようになりました。

 

「お母さん、今朝、具合悪いの?」

娘の髪型から察知して

登校班のお友達や交通当番のママ達から

幾度となく心配されたと思います。

 

数え切れない、私が痛みに耐える朝

娘は可哀そうな程に気を使って

小さな声で「髪をくくってくれる?」

ベットまで、ブラシとヘアゴムを持ってきて、私を起こしました。

 

玄関を閉める音が静かに響きます。

私には娘を思いやる気持ちと、お腹や身体の痛みを、天秤にかける事しか出来ません。

残された静かな部屋で、いつも私の気がかりでした。

 

6年生くらいになると、ボサボサの髪型をお友達が綺麗にくくりなおしてくれたり、自分で練習してポニーテールくらいは出来るようになりました。

でも編み込みのアレンジは、私以外にできません。

 

おっと~のお弁当に手抜きをしても、娘の髪型は可愛らしくまとめてやりたかった。

 

卒業式の娘の姿を、感慨深く後ろから見つめました

卒業式は全校児童と6年生の保護者など

沢山の人が見守ります。

6年生が体育館の入り口から、二人ずつ並んで入場です。

娘はしっかりと前を向いていました。

 

席に座り、6年生は舞台を向いて、保護者席からは後姿です。

娘の後ろ姿も見えました。

本当に、一番かわいい髪形に見えました。

 

私が 生きていて 娘の髪を結ってやることが出来ました。

ほかの人には何でもないことでしょうけれど、私が娘の髪型を整えてやれるという事は、私が元気で生きている証拠です。

 

娘の成長と同時に

私の命を感じる後姿です。

私が生きていられて、娘の為に本当に良かった・・・

そう素直に思えました。

 

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これは、朝仕上がった時のものです。

(式の写真は、ごちゃごちゃしている物しかありませんでした)

素敵でしょ!(#^.^#)

 

いつも皆様に感謝して、ブログをつづっています。

本当にありがとうございます。

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