小6娘 最後の実力テスト 29点 に考える
私(以下略)「この間の塾の実力テストが返されとるじゃろ!
隠しても塾から送られてくるんじゃけぇ、見せなさい!」
娘(以下略)「・・・・・」
「なにこれ??算数29点??
1問目から間違えとるが!普通1問目って、計算のサービス問題じゃろう!なんで間違えとるん?割り算とか掛け算も出来んのんか?!」
「出来る・・・・・」
「国語50点!しかも漢字!
5問中1問しか合っとらんが!あんた小学校で平仮名しか使っとらんのんか?!」
「・・・・・」
「おまけに冬季講習会の請求書???
講習費は24840円じゃろ?なんで4万円以上になっとん??
えっ?12月分の月謝も掛かる?テキスト代も追加?
はぁぁぁぁ? なにそれ?
きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」
親の「正しい重荷」を考える
この「正しい重荷」はかこ語です。
同じ様な意味で使われる言葉はいくらでもあると思います。
逆を考えれば簡単なのですが、「負の重荷」と言えば、親の子供への虐待だったり暴言だったりネグレクトだったり、子供に背負わされる理不尽な重荷です。
そのまた逆の「正しい重荷」とは、親が一方的に正しい事だと、子供の為にと思ってやらせているにも拘らず、子供にとっては苦痛になる重荷です。
例えば、です。
私かこは、ピアノが弾けます。
物心ついたころから、気が付いたらピアノを習っていました。
なぜ習うようになったか記憶にありませんが、多分「親の一方的な希望」です。
私はピアノの練習が大っ嫌いでした。
今でもピアノを弾く子供を見ると、何故か、可哀想に思う位です。
(ピアノを習わせているお母様方、スイマセン)
昔ですからバイエルとかブルグミュラーとか、練習曲がちっとも面白くなくて、どうやったら教室をさぼれるか、新しい練習曲に進まなくて良いか、そんな事ばかり考えていました。
しかし母親はいつも厳しく練習を課せ、事あるごとに怒られました。
ある日、学校で聞いた「ねこふんじゃった」を家でふざけて弾いていました。
物凄く怒られました。
「やかましい!こんな曲を弾かすためにピアノを習わせているんじゃない!」
結局私はただ「親の為に」ソナチネだのソナタだの弾いて、親を喜ばせておりました。
ピアノが弾ける娘。。。
確かに「正しい」かもしれませんが
私には大変な苦痛でした。
子供にはとっては、大変な苦しみ
親の「正しい重荷」は、子供にとっては大変な苦痛であるはずなのに、親は自分の価値観を強制的に押し付けている事に気が付かず、一方的な受け手である子供にしか苦しみを自覚できません。
しかし一般的に考えても、これは「塾に行かせてもらっている」とか「習い事をさせてもらっている」などの「しっかりした親と恵まれた子」のイメージがあるので、嫌がるとか受験に失敗しようものなら、親の恩をあだで返すと嘆かれるのが関の山です。
我が娘を考えましょう。
➡2年間も塾に通って算数29点、その他平均点以下ってことは、
➡塾のレベルが娘には高すぎるか
➡娘に「勉強の強要」がなされていると考えるべきか
➡もし、娘のやる気が無い結果なら
やる気を引き出すのは塾に行くことじゃないかも
➡塾は親の一方的な押し付けだったのか。。。反省点が山盛りです。
私は冷静に考えて、娘に「正しい重荷」をしていたと考えた方が良さそうですね。
可哀想なことをしました
(´;ω;`)
冬の講習会が終わったら、塾を辞めましょうね。
そして娘としっかり話し合います。
長くなりましたが本当に、私事でした。
読んで頂いてありがとうございます。
ちなみに私は、結婚式で「結婚行進曲」や「乙女の祈り」を弾けと言われ、断固拒否!
娘が産まれてピアノを習わせろと言われて、怒り爆発!
しかし手術で心をじゃぶじゃぶ洗った後、従兄がお古の電子ピアノをくれました。
その時、従兄がビートルズの「ヘイジュード HEY JUDE」をさらっと弾いて、「ビートルズを弾くためにピアノを習った」と言いました。
目からウロコ!(@_@)
そうか~クラシック以外を弾いても良いんだ!
とバカみたいな事に初めて気が付きました。ホント、バカみたい!
最初に練習してみたのは映画「スティング The Sting」の主題曲「エンターテーナー The Entertainer」でした。
おやっ、結構簡単だ~!
で調子に乗って、今は坂本龍一さんの「戦場のメリークリスマス Merry Christmas.Mr.Lawrence」とかエリックサティとか、「スーパーマリオブラザーズメドレー」とか「ミッションインポッシブル」とか、楽しんで弾いてます。
誰も聞く人おらんけど。。。
「親の正しい重荷」を降ろしたとき、初めて喜びを感じたエピソードです。