かあさん ちょいちょい がん患者

食道がんと咽頭がんと肺がんのお母さんと、家族と育児の闘病生活をイラスト日記にしました

「私」が病気で良かったと思える理由

誰も病気になんか、なりたくないです。

出来れば健康で寿命を迎えたい!

だから病気になって良かったなんて、なかなか思える事ではありません。

ただ私は、病気になったのが「わたし」で良かったと思っています。

 

大切な友人が癌になった

統計の信ぴょう性は分かりませんが、現在は二人に一人が癌になるそうです。

それでもやっぱり癌と聞くと、恐ろしいイメージが付きまといます。

 

先日、まだ30代のママが乳がんになったと知りました。

まだ1歳のお子さんがご病気で、お仕事も資格も少し休憩して、日々懸命に子育てを頑張っていらっしゃるママです。

健診で見つかったおっぱいのしこりは、幸いなことにごく初期で、年齢の若さが心配ではありますが、後遺症を残さないような治療が可能な様です。

 

本人は気丈にも「今年中にメドがたてばいいわ~」と落ち着いて前向きです。

反面、周囲の心配は他人事ではありません。

1分でも早く精密検査を進めて、手術か?放射線か?抗がん剤?と方針を決めて、治療を始めて欲しいと焦ります。

私も必死で乳がんについて調べます。

少しでも良い結果を願い、幼いお子さんのお世話や今後の治療方針など、心配を上げればキリがありません。

ご家族のメールに胸が詰まります。

 

立場を置き換えてみる

私は偶然受けたCTスキャンから始まり、内視鏡やPET検査を経て、癌告知から入院まで僅か4日間でした。その後も抗がん剤投与まで1週間です。

とにかく検査や治療を最優先にして頂いたのですが、それは私が重複癌で急を要する重症患者であったからです。当時、身体の不調はさほどでもなく、家族はもとより、私自身も実感がありませんでした。

 

ところがその実感は、例えようない「痛み」や「副作用」で現れました。

髪が抜けて痩せるなど、外見からも感じられるようになりました。

 

私はただ寝ていて耐えただけです。

本当にそれだけです。

 

しかし、その「痛み」や「副作用」に耐えているのが

私じゃなくておっと~だったら?

息子だったら?

娘だったら?

 

私は耐えられない!

見ていられない!

想像すらしたくない!

 

その後の手術で命は救われたけれど

その後遺症は

私から多くの「可能」を奪いました。

 

この後遺症が

おっと~や息子、娘だったら

私は耐えられない!

 

経験したからこそ

私は大丈夫だったけれど

おっと~や息子、娘では

本人も家族もたくさんの苦しみで

どうしていいか分からなくなってしまうから

 

わたしで良かったと思います!

 

心労は察して余りあります

私のブログを読んでくださる方の中には、ご自分のご主人やお母様、お父様、お子様などが、私と同じような病気である方のご家族がいらっしゃいます。

時々頂くコメントに感謝ばかりです。

 

そのご心配と、不安や心細さを思うと、私はとても小心者です。

 

出来る事なら代わってあげたいと

少しでも楽にしてあげたいと

日々祈るようなお気持ちの

ご家族を思います。

 

うまく文章に出来ませんが、読んでくださってありがとうございます。

 

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        今日は雨ですね。

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